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最近の高専ロボコンに感動したブログ

高専ロボコン第30回大会も近いということで最近の高専ロボコンに感動した自分が満足できそうなデータベース構築のために情報を蓄積していくためのブログです。

ロボット名データベースのライセンスと著作権 その9

 あけましておめでとうございます。

 昨年、読み方がわからないものがまだ多数ありますが、ロボット名だけの簡易なデータベース(システム)を公開することができました。ご協力して頂いた方々には重ね重ね感謝しております。今年はより使い勝手のよい本格的な高専ロボコンのデータベースを有志の皆さんと一緒に作り上げたいと思い、より具体的にデータベース開発に関する記事も書いていこうと思っています。

MIT License

 データベース(システム)を開発をしていくにあたって、凡その構想はしています。誰しもが開発に簡単に加わることができ、無駄と思える手間がなく、少しばかりの学習コストで大きな成果が期待できるテコのようなツールや環境を選択することを考えています。具体的なサービスやソフトウェアを挙げるとすれば次のものか、それに近いものを考えています。

  以上から最適なのはMIT Licenseではないかと考えました。開発することで例えば自己を顕示するような何かのアピールしたり、または特許のような技術的なことを主張したりするようなことは一切想定していないからです。データベース(システム)を開発していくにあたり、ソフトウェアに同梱しておくだけで、自己の責任において参加する新たな貢献者に自動的に利用許諾を与え、加わった全ての貢献者は何の責任も負わず、改変前のプログラム・ソース・コード同梱の必要がない、その都度変更箇所を明記しなくてよいなど、非情に使い勝手がよいと思います。

 

詳細

 MIT License は OSI(Open Source Initiative) に認証され、その雛型が公開されています。

The MIT License | Open Source Initiative

上記のページのURLを指示したり、上記の英文に著作権保持者と西暦を加えたテキストファイルをソフトウェアに同梱させたりして、ライセンスを示し、利用者に与えます。

 このライセンスを詳しく解説した記事があります。内容については個人の責任において利用されることが前提ですが、参考にできるでしょう*1

postd.cc

 この記事の要点は以下の通りです。

  • ライセンスはMIT標準形式を使った方が良い。
  • MIT Licenseに限らず、1952年「万国著作権条約」制定以来の米国などの著作権者登録義務のある国に対しても著作権効力を持つための、著作物に「(C)」の記号、「著作権者の名前」及び「著作物を最初に発行した年」の3つを表示しておく(参考:文化庁著作権なるほど質問箱)。
  • ソフトウェアを手に入れた人全てに使用許諾が与えられる。
  • 完全な法的文書はないという前提でみると「コピーの使用、複製、変更、統合、公開、配布、サブライセンス、および/または複製物を販売する権利が含まれる」というのは具体性に欠けている動詞が含まれており、また「これに限定されまい」という法的には曖昧な表現になっており、そもそも「使用」の意味が法的に曖昧にされているが、あらゆる対処が可能になっている。
  • ライセンスの文章とあらゆる著作権表示をソフトウェアに含めておくこと。
  • 市販性、特定用途への適合性、権利の侵害がないことなどを含むこと、そしてこれらに限定されない免責条項を顕著に明示していることで使用許諾者が保障を負うことを排除している格好にはなっている。
  • ソフトウェアの使用によって生じる請求・損害・その他の義務について何の責任も負わない。

秘伝のソース

 大会および番組の企画上だけのものだったのかもしれませんが、『ロボ辞苑』には「秘伝のソース」という言葉が載っていたと記憶しています。確か、代々の先輩達が改良を重ねて受け継がれてきたロボットを動かすためのコンピューター・プログラムのことをそう呼ぶそうです。実は、同じ表現はソフトウェアを扱うところでされており、焼き鳥屋さんやうなぎ料理屋さんの実際のタレのように「創業当時から継ぎ足されてきた」という枕詞を伴った表現がされることがあります。

 世の中に出してはいけないソースは沢山あるとは思いますし、公開したからといって直ぐに誰かの役に立つというわけではないですが、今回扱った MIT License などの扱いやすいライセンスで秘伝のソースを公開すれば、高専ロボコン全体によい影響がでてより面白くなっていくのではないかと思っています。

 

*1:MITライセンスというかX Window Systemなどは何十年も前に触れているのにライセンスを詳しく読んだ経験がありませんでした。今回じっくり読むことができて知識が増えました。