最近の高専ロボコンに感動したブログ

高専ロボコン第30回大会も近いということで最近の高専ロボコンに感動した自分が満足できそうなデータベース構築のために情報を蓄積していくためのブログです。

明石高専B 輪投げ太郎(ワナゲタロウ)

 東日本大震災から5年。あらゆる問題が露呈、発生、継続している。ロボット関連に限ってみても何も用意できていないのも同然だったのがよくわかった。「誰かがやってくれている」とばかり思っていたが、誰もやっていなかったのが現実であった。やろうとしていたけれども対応できていたとはとても思えない。偶然、明石や神戸の高専のロボットについて書いていたのもあるが、阪神淡路大震災から16年も経っていたのにである。

 そういった問題に何も貢献することのない自分が憚りながら微塵の影響力もない文章を一筆啓上仕ろうかと思ったが、少々古いページではあるが気になった文章をピックアップしておくだけに留めておく。

 

 2000年前後から暫くの間、高専ロボコンに関わってきた長岡技術科学大学 機械創造工学専攻・課程 レスキュー・安全工学研究室 木村哲也 准教授の言及:

 現在の日本では、社会のフィードバックループがまわっていないことも大きな課題です。今回は、海外のロボットが早い段階で導入されました。それに対して国産ロボットが長らく待機せざるを得なかったのはなぜか。国による違いが如実に顕れました。現在の日本では、安全の捉え方が、経験則に偏りすぎているのではと感じます。 社会科学者と工学者が協働して、社会に根付くロボットの持続的な発展をしかけていくことが必要だと思います。

出典:

www.miraikan.jst.go.jp

 ジャーナリスト・前日刊工業新聞論説委員、山本行雄氏の言及:

 2.使えない日本製ロボットの背景

 ロボット本体(ハード)の過酷な事故現場での対応不足ばかりでなくソフト面の脆弱性も露呈した。ロボットを操作するオペレーターの人員・訓練不足の問題だ。予算を大幅にカットされたことにより、操作員の教育訓練にも支障をきたし、トレーニングもストップしたままになっていた。こうした貧しいロボット状況を醸成してしまった背景には何があるのか。そこには「平時には強いが有事には弱い」というわが国特有の技術開発体質と、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」という国民のメンタリティに起因している。本来、日本の技術に関しては、目配り・気配りの効いた開発思考という特性があった。難作業ロボットに関しては長期的視野に立った目標設定の欠如があった。国は事故が起きると、災害ロボットの予算を大盤振る舞いするが、出来てしまえばそれでおしまい、実践を重ねながら完成度を高めていく視点が欠如している。日本の役人の欠点だが、初期の予算取りには熱心だが、それを継続し、発展させていくことに関してはエネルギーを割かない。ロボット工学の専門化も「事故現場などの厳しい環境で万全に使えるようにするには、小型軽量化や耐久性など地道な試験や改良の積み重ねが不可欠だ」と継続の重要性を力説している。


 企業側や開発者にも問題がある。高度で少量のロボット開発は多額の投資を必要とする割には収益に結びつかない。研究開発者も自分たちの関心のあるものを作ることだけに目を向け、どう利用するか頭が回らない。それを解決するためには、自衛隊消防庁、警察庁・電力会社など利用者側が主導し絶えず研究開発者と協力して必要な機能を明確にすることが必要になろう。真の底力とは不要不急でも備えが万全でいざという時に力を発揮する技術力を指す(ハード/ソフトの双方で)。

出典:テクノビジョン ダイジェスト

 一般民事事件の傍ら,ヒューマノイドロボットの安全性の問題と,ネットワークロボットや防犯カメラ・監視カメラとプライバシー権との調整問題に取り組み、経済産業省次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会委員,総務省安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会委員も勤め、大阪市ロボットラボラトリー(RooBo)運営委員もしている小林正啓弁護士の言及:

 要するに、地震津波と行った大規模自然災害は、「発生率が低いハイリスク」、つまり滅多に起きないが起きたら大変、というタイプの事象なので、日本一国では実戦のフィールドとして狭すぎる。最低でもアジア・オセアニア程度は活動範囲に含めなければならない。また、熟練した操縦者や研究者をロボットとともに災害現場に投入できるとは限らないのだから、誰でも操作できるロボットをはじめから開発しなければ、役に立たないのである。

 

 ここまで課題が明確になれば、法律家としても、何を考えれば良いかが見えてくる。それは第一に、マーケットサイズを大きくする場合の法的問題点であり、第二に、素人がロボットを操縦して問題が起きたときの法的リスクの見極めだと思う。

出典:

blogos.com

試合内容

 初戦は 1回戦第1試合。近畿大学高専Aチームの「バブル☆リング」との対戦。開始52秒で全ての自陣ポールに小さな輪を入れ2対3とリードした。直ぐに相手陣のポールに大きな輪を入れようとするが、 博多仁和加のお面のような装飾部品が大きな輪の射出時に干渉していたため、急遽スタートゾーンへ戻って干渉しないようにリペアへ。20秒間のペナルティを受け、再スタートするも、何度やっても大きな輪を入れることができなかった。結局、近畿大学高専の低調さに助けられ2対3で勝利。地区大会番組によれば、検査時に規定重量以上だったため、大きい輪の自動装填機構を取り外したため、大きな輪を飛ばすために毎回スタートゾーンに戻って装填することにしたとのこと。

 次の2回戦第1試合は舞鶴高専Bチームの「光鶴(コウカク)」との対戦。開始17秒で3対0と舞鶴に先制されると終始リードを保たれ、明石がようやく自陣ポール全てに輪を入れ終わった1分42秒過ぎには5対3であった。装飾が邪魔にならずに飛ばせるようになった大きい輪で逆転を目指すが、中央ポールや相手陣ポールに入らず、5対3で負けてしまった。

明石高専B 輪投げ太郎(ワナゲタロウ) 画像URL

NHK高専ロボコン ライブストリーミング サイト 近畿地区大会 出場校データチェック ページより

上記サイトの都合で画像が閲覧できないことがあります。

特徴

  • 移動システム:四輪メカナムホイール
  • 射出エネルギー源と格納方法1:二次電池
  • 射出エネルギー源と格納方法2:金属コイルバネ(+2次電池
  • 射出装置1:2軸2モーターの挟み型ローラー(横挟み)(自陣)x1
  • 射出装置2:金属コイルバネ引張弾性利用カタパルト(オーバースロー型)(中央・相手陣)x1
  • 照準/測位システム:なし(目視)
  • 通信システム:未確認
  • コントローラー:ゲームパッド
  • 操縦者:1名
  • 自律機能/自動機能:未確認
  • 妨害装置:なし

射出機構

 中央や相手陣のポールを狙うための射出装置は強力な恐らく金属製のコイルスプリングを利用した簡潔な構造のオーバースロー型の射出機構を採用している。大きな輪をピッチング軸周りで回転させながら飛ばすので見た目に迫力はあるのだが、試合で一つも入らなかったことから精度はよくないようだ。

 重量規定を守るために取り外した輪の装填装置は螺旋形状をした部品を回転させ、この部品の上に乗っかっている輪を移動させ上記の装置の上に落とす仕組みであった。螺旋形状をした部品が二つあったが、一つでは移動できなかったのだろうか?