阿南高専Ｂ　COP-N（コップン） - 高専ロボコンデータベースをつくっていくブログ

　四国地区大会唯一の一斉射出が可能な機体である。ルールでは自陣ポール３本全ての得点が認められてから中央と相手陣のポールの得点が認められる。そのルールを無視して、９本のポールめがけて一斉射出を行うと言っていた*1。勝てないけれど、うまく９本同時に入れば、記憶に残る全ポール獲得最速タイムホルダーになれるかもしれない浪漫があった。

　初戦の２回戦第２試合で香川高専高松キャンパスＢチーム「迅（ジン）」と対戦。Vゴールを３分以内に確実に決めてくるチームであった。序盤は３対０と自陣ポールの獲得で高松に差をつけられるが、９方向へ１回目の一斉射出を披露し、先ずは全ての自陣ポールに入れて、３対３と同点に追いつく。しかし、再装填するのに時間がかかるので、その間に高松に点差を広げられた。２回目、中央ポールと相手陣ポールへ一斉射出するが、中央ポールに１本入ったのみで、１点加点しただけだった。３回目は１本も入らず、そうしている間に高松にVゴールを決められて負け、Vゴール後から試合時間３分までのアピールタイムでも得点できず、彼らの浪漫は会場のどよめきと共に儚く消えていった。

　その挑戦、嫌いではない。