高専ロボコンデータベースをつくっていくブログ

高専ロボコン第30回大会を終えてこれからも面白いロボコンであってもらいたいということで最近の高専ロボコンに感動した自分が満足できそうなデータベース構築のために情報を蓄積していくためのブログです。

徳山高専B あーちぇりん!(アーチェリン!)

 前回の捲土重来チームのブログ記事は、重力とスイス(ドイツ語圏)でまとめていたんですが、お分かりになった方、いらしたでしょうか? レーザー加工機もドイツ語圏のオーストリア企業のものでしたね。

kosen-robocon.hatenablog.jp

 試合内容

 初戦、1回戦第6試合、呉高専Aチーム「Infinity-1(インフィニティインバース)」との対戦であった。チームメンバーや応援に来ていた方々は無残な試合展開を想像できていたであろうか。試合開始直後、徳山はスタートゾーンから出られず、開始13秒で呉に自陣ポール3点を同時に決められてしまった。そして呉が中央ポールや相手陣ポールを狙いだした開始30秒頃、徳山は操作不能に陥ったのか接地禁止ゾーンに進入し緊急停止ボタンを押し、呉が輪を撃ち終わるまで待機しなければならなかった。今大会のルールで、対戦相手が中央ポールや相手陣ポールに向かって輪を射出しているときは、安全対策として、ロボットをメンバーが担いでスタートゾーンに戻ってリペアを行うことが禁止されていたのだ。動けない徳山をまったく気にすることなしに呉は残り6本のポールに悠々と得点をし続け、1分30秒でVゴールで勝利した。この間、徳山のメンバーは何を思っていたのだろうか?試合終了までのアピールタイムでも何もできず、試合終了後にアナウンサーより機能披露の機会を与えられ、ようやく人の腕のようにサイドスローで輪を投げることができた。

徳山高専B あーちぇりん!(アーチェリン!) 画像URL

NHK高専ロボコン ライブストリーミング サイト 中国地区大会 出場校データチェック ページより

上記サイトの都合で画像が閲覧できないことがあります。

教育的罠

 正直にいうと、リペアをするのに対戦相手が輪を撃ちつくすかスタートゾーンに戻るまで待たなくてはいけないルールは地区大会が始まるまで知らなかったし、このブログを始めるまで意識させられることもなかった。意識させられたことで、この試合で残酷に働いたルールが、今回に限らずあったことを思い出した。意図的に設けられていたのか偶然かは分からないが、注意していても抜け出し難い悪状況に陥ってしまう、つまり罠だったのだ。

 罠とは感じない方もいるかもしれないし、裏テーマだという方もいるかもしれない。

 私が罠だと思ったことの一部を記しておこうと思ったが、記憶があやふやだったので、後日思い出すことにする。

 いずれにせよ、リーダーや戦術担当者、顧問を担っている方はこうした罠に気づく、気づかせることは非常に重要ではなかろうか。想像を働かせて、罠に陥らないように。

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特徴

 クローズアップ映像が少なかったのでよく分かりませんでした。

  • 移動システム:四輪メカナムホイール
  • 射出エネルギー源と格納方法1:2次電池(+輪の送り出し用圧縮空気(ペットボトル))?
  • 射出装置1:モーター駆動サイドスロー(汎用)x1
  • 照準/測位システム:なし(目視)
  • 通信システム:未確認
  • コントローラー:自作(Aチームと似ている)
  • 操縦者:1名
  • 自律機能/自動機能:未確認
  • 妨害装置:なし

コントローラー

 Aチームの「捲土重来」と同じ型のコントローラーに見えた。ひょっとするとお得意の3Dプリンターで出力したのかもしれない。こうして一度作っておくと、ちょっと改良するだけで直ぐに手に入る環境があるというのは、大昔にロボコンに参加していた私からすれば隔世の感というか、石器時代と現代ぐらい違うような感じを覚える。