世界をまったく救わないロボット
先日の関東甲信越地区大会で高専ロボコン30年目に関するパンフレットが配られ、同じ内容のポスターが壁に貼られていたそうです。それらには「世界をまったく救わないロボット」と題された文章と前回大会「輪花繚乱」に出場した金沢高専の「投げろホースちゃん」の画像が掲載されていました。私は誰かが撮影した画像で文章まで確認することができました。恐らく次以降も地区大会会場で目にすることができるでしょう。
その文章の内容は、ロボコンは世界的にも認知され始めているエンターテインメントの一つであり、とりわけ高専ロボコンは独特の世界であることを改めて自覚する・認識してもらうような内容ではないかと思いました。第30回大会を来年に開催するにあたって、高専ロボコンのアイデンティティを明確に示すための作業として必要であったと思います。
かねてより、ロボコンは豊かな時代*1の仮想異空間、現実性のあるファンタジーであると思っていましたので、共感者がいないか探しておりました。かつて高専ロボコンで学生を指導されていたある方は「3分間のシンデレラ*2」になれる場所と表現していました。そのように表現される方は数少ないのですが、大会を運営する側が明確にそういう意識でいることが確認できて高専ロボコンのファンとしては安心しております。そして告知されたことで多くの方々にもそのような認識を持つようになり、共通の認識をもって30年/30回目の大会を盛り上げていけるのではないかと期待しております *3。
個人的な思惑ぶっちゃけ話をしてしまうと、そしてある意味コレクターとしての心情として、10年区切りの節目の盛り上がりはロボット名の収集が捗る一助となると期待してしまうんです。自然なことですよね?*4
追記(2016/10/06)
映像も製作・公開されていました。
HONDAのCM(負けるもんか(プロダクト)篇)に声の感じ、(歴代)マシンの列挙、何があろうとも続ける意志を漲らせながらの論理展開などが似ていると感じました。