昔の大会をアレンジしてみる 第1回乾電池カー・スピードレース
最近、データベースのプログラムコードの小規模な設計変更とリファクタリングという作業をしています。その息抜きで、少し書いてみました。*1
高専ロボコンは30も回を重ねてきましたが、ファンとしては最近の大会は何かが物足りない感じがしているので、本質的にその正体を突き止めたいと思っています。何の脈絡もありませんが、過去のルールを振り返り、多種多様度が上がり白熱するルールに仮想的にアレンジしてみることにしました。自由に発想し、仮説を立ててみるのも面白いと思います。
ルールアレンジ
準備時間中にスタート可能
長岡高専の「ダム号」は出場した12チーム中唯一の二人乗りで*2、予選のタイムトライアルでは3分57秒でゴールしました。競技終了後に5人を乗せて走るのが映像に残っています。
決勝に進んだ4チームは16秒から18秒でゴールしていますが、準備時間10分間をフルに使っています。ダム号は準備時間を必要としないようなので、準備期間中にスタートを切ってもよいルールであれば、決勝に進めたかもしれません。さらに、決勝に進んだその4チームと対戦したなら、その4チームは準備時間を削って速度を遅くすることが予想され、スリリングなレースとなったかもしれません。
載せている人数分だけコースが短くなる
載せている人数分だけコースが短くなると、前出のダム号には好条件となります。例えば35mコースを人数で割った距離に短くするルールであれば、ダム号に5人乗る場合は7mのコースで済み、1人または2人が乗るよりも早くゴールできたかもしれません。
乾電池の本数が選べる
実際のルールでは2本の乾電池を使用しましたが、乾電池の本数が選べるとしたらどうでしょう?例えば、増やす場合はコースが伸びたり、準備時間が短縮されたりし、反対に減らす場合はその逆にするルールです。非線形な特性があればそれを最大限に利用するアイディアが実現されそうです。
レース形式を盛り上げるために
レース形式の大会では基本的に単独で競技した予選後の対戦結果が予想できてしまうので、勝ち抜きのシングルエリミネーション方式で対戦させる決勝では、興醒めなどを防ぐために、勝敗が予想し難いのほうがよいと思っています。*3例えば、前出のルールアレンジのように、走行条件が選択可能であればどうでしょうか?*4