高専ロボコンデータベースをつくっていくブログ

高専ロボコン第30回大会を終えてこれからも面白いロボコンであってもらいたいということで最近の高専ロボコンに感動した自分が満足できそうなデータベース構築のために情報を蓄積していくためのブログです。

群馬高専A Hey!Hey!Bom!Bom!(ヘイヘイボンボン)

 昨日17時か18時ぐらいに、高専ロボコンの第29回大会のテーマとルールが発表されました。今年は障害を乗り越えて箱を可能限り高く積む「ボックス・ビルダー(仮)」という競技です。何か新しい技術を使わせることに挑戦させるのかと想像していましたが、競技自体を進化させてきたようです。

 ルールには競技フィールドに「ツール」が置かれて自由に使えるとありますが、ルールブックには何一つ説明がありません。これはひょっとすると大会当日まで明かされないんじゃないかと想像しています。そしてそのツールを使いこなすと圧倒的に有利になるんじゃないかと思います。だとすると、ロボットアームがある方が有利なんでしょうか?

 ルールには近年なかった特徴の一つがあります。台数と拡がっていくことに一切の制限がありません。第16回大会まではよく登場した、競技フィールド全体に自らを拡げながら展開していくロボットや、親ロボットから何台も子ロボットが分散していく様を見ることができるのではないかと思います。

 このブログで2015年第28回大会「百花繚乱」に出場したロボットについて書いてきて凡そ100台ぐらいになります。なんとなく思い始めたことですが、ルールと実際の対戦は高専ロボコン史上最高で大変面白く、楽しめるものでしたが、過去の大会と比べて唯一劣る点といえば、ロボットのバリエーションが少なかったことです。小さな差異はありましたが、アイディア的には多くなかったと思います。付け加えて、第28回大会より前の大会は歩行が基本テーマの年が続いて、これまたバリエーションが少なかったように思いました。長年高専ロボコンを見続けていると物足りなさがありました。

 今年は箱積みということもあり、箱積みというと、1991年第4回大会「ホットタワー」の九州沖縄地区大会に参加の「スプレもん」を思い出しますし、箱を積む前に乗り越えるべき障害があることから、1999年第12回大会「Jump To The Future」や2002年第15回大会「プロジェクトBOX」を思い出します。*1

 台数や展開に制限が無いことや、ひょっとすると「ツール」の扱いが面白いことになりそうな気がしますし、124台ではなく124種類と呼ばれるようなことになればよいと思います。

試合内容

 初戦は1回戦第2試合。東京高専Aチームの「沼のかばさん(ヌマノカバサン)」と対戦。自陣ポール1本に対して2本以上の輪を放ちながら、時間は掛かったものの、群馬よりも調整されてなさそうな東京の追い上げを振り切り、3対2で勝利した。

 2回戦第6試合では都立産業技術高専品川キャンパスBチームの「一点突輪゚(イッテントッパ)」と対戦し、1回戦と同じように自陣ポール3本に輪をいれて中央ポールや相手陣ポールにも輪を放ちたかったようだが叶わず、2対4で負け、大会を終えた。

群馬高専A Hey!Hey!Bom!Bom!(ヘイヘイボンボン) 画像URL

関東甲信越地区大会 出場校データチェック ページより

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特徴

  • 移動システム:未確認
  • 射出エネルギー源と格納方法1:二次電池
  • 射出装置1:4軸1?モーターの挟み型ローラー(縦挟み)(汎用)x1
  • 照準/測位システム:なし(目視)
  • 通信システム:未確認
  • コントローラー:ゲームパッド
  • 操縦者:1名
  • 自律機能/自動機能:未確認
  • 妨害装置:なし

射出装置

 装填装置と射出装置が一体となっていて、仰角調整時には一緒に傾く構造になっている。同じ設計思想のは全国にもあったが、おそらくシーソーのように1点支持のようにしていたのはこのロボットだけではないだろうか?また、複数本の輪を射出していたが、設計通りなのか、偶然なのかよくわからない。

 資料が少ないので言及はこの程度にしておく。

*1:大会テーマ名ってなんで統一しないのかな?英語表記とかカタカナ表記とかさ。