大島商船高専B おおしまアワサンゴ(オオシマアワサンゴ)
そろそろエントリー(ロボット名)だけでも収集しようかと思案しています。実はスプレッドシートに起こしてあるものがあるんですが、スプレッドシートはそのままにフォーム機能だけを被せてどこかで動かせたらと思っています*1。
審査員に好かれるのも実力のうち
初戦の1回戦第4試合は広島商船高専Aチーム「ヘリアンサーS(ヘリアンサエス)」との対戦で、主に自陣ポールでの接戦であった。3対3の同点で試合の終了を迎えたため、勝敗の行方は審査員判定に委ねられることになり、2対1で大島商船の判定勝ちとなった。大島商船高専の方々には大変失礼だが、相手チームが何故か調子を落とすなどで大島商船高専が勝ち上がってしまう伝説が再び開始されるのであった。昨年の全国大会はベスト4まで勝ち上がっている。
2回戦第2試合、開催地呉市にある呉高専Bチームの「降輪!なげわくん(こうりん!わなげくん)」との対決であった。この試合も自陣ポールでの接戦であったが、大島商船は地元開催の呉に逆転して勝ってしまった。
準決勝第1試合は米子高専Aチームの「Shooting☆(シューティングスター)」との対戦も自陣ポールの接戦で3対3となり、審査員判定で2対1の勝利。このまま決勝戦へ進出した。
決勝戦は松江高専Bチームの「Tri Shoooter(トライシューター)」に1分38秒で9対1のVゴールを決められて負けている。
大島商船高専B おおしまアワサンゴ(オオシマアワサンゴ) 画像URL
NHK高専ロボコン ライブストリーミング サイト 中国地区大会 出場校データチェック ページより
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特徴
- 移動システム:二輪駆動+ニ輪補助輪
- 射出エネルギー源と格納方法1:2次電池
- 射出エネルギー源と格納方法2:ゴム(+2次電池)
- 射出装置1:ベルトコンベア型押出カタパルト(自由落下タイプ)(自ポール)x4
- 射出装置2:ゴム引張弾性利用カタパルト(オーバースロー型)(中央・相手ポール)x1
- 照準/測位システム:なし(目視)
- 通信システム:未確認
- コントローラー:ゲームパッド+通信デバイス拡張
- 操縦者:1名
- 自律機能/自動機能:未確認
- 妨害装置:なし
自陣ポールへの射出機構
基本は落とすだけなのだが、輪が入り難くかったのか、水平方向にある程度の速度をつけて落としている。ゴムなどではなくモーターによってその速度を与えている。ゴムでは駄目だったんだろうか?
木材と重量比強度
高専ロボコンの第2回大会から重量で9割以上も木材を使った木製ロボットが出場してきたが*2、最近のロボコンでも木製ロボットを作り続けているのは大島商船高専だけと言ってもよい。かれこれ20回以上も木製ロボットで出場し続けていると耳にしているが*3、何故彼らは木製ロボットを作り続けているのか?高専ロボコンで多くのチームに使われてきたアルミ合金と比べて何かメリットがあるのだろうか?
ホームセンターなどで手に入れやすいアルミニウム角パイプなどは、実はアルミニウム合金で、配合割合は識者のコメントを待つとして、押し出し材の一つであるので6000番台の番号で管理されており、さらに表面が浅く酸化加工されているものもある。ジュラルミンを除く、このようなアルミニウム合金のおおよそ重量あたりの強度、比強度は鉄の1.5倍程度、一般鋼の1.2倍程度あり、台車や装置の骨格部などの太く・厚く設計可能なところでは鉄や鋼よりもアルミニウムを選択したほうが軽量に作れる。
木材の比強度はどうか?木材はアルミニウムよりも、圧縮強度で1.2倍程度、曲げ強度で2.3倍程度、引張り強度で同程度あり*4、使い方によってはアルミニウムよりも軽量化が可能である。