高専ロボコンデータベースをつくっていくブログ

高専ロボコン第30回大会を終えてこれからも面白いロボコンであってもらいたいということで最近の高専ロボコンに感動した自分が満足できそうなデータベース構築のために情報を蓄積していくためのブログです。

ロボット名データベースのライセンスと著作権 その7

 先日の今大会最後の地区大会 、四国地区大会、見ごたえありました。同じような機体を二台揃えるのは否定的な意見が若干あるようですが、高松キャンパスの全国大会への思いが十分伝わってきました。また、採用している機構に対する私の観察眼が雲っていなければ間違ってはいないはずですが、新居浜高専などはロジャーアームを駆使して砦を高く積み上げ、本家の都城高専以上の結果を出したので、大変興味深く感じました。

 例年、高専ロボコン史上で最高の成績をおさめてきた香川高専詫間キャンパスが全国大会出場を決めていましたが、今大会はAB両チームとも進出できませんでした。実は、主力学生に上級生が所属しておらず、これまで厳しく学生を指導してきた指導担当者の教授が他の機関へ出向中だったのが響いているそうです。いつもの詫間の強さが出ていなかったのもそれで頷けます。

blog.plutan.org

 因みに、三崎先生というのは、高専ロボコンの地区大会が始まった頃かその前あたりから旧詫間電波高専時代からチームの指導教官をされてきた方です。1991年第4回大会「ホットタワー」全国大会の実況で「RobotはMisaki研にMaかせろでRoMiMa・・・」という紹介で覚えている古参の高専ロボコンファンもいるでしょう。そのMisaki研究室の三崎先生です*1

 何故私がこの先生と詫間キャンパスのチームを気に留めているのか。ある大会で、全国大会終了直後に高専ロボコンではよく利用される某ちゃんこ屋さんで催された慰労会にOBとして参加していたときのこと、私達の部屋とは引き戸一枚隔てたお隣で旧詫間電波高専チームも慰労会をしていたようなのです。私達の宴も盛り上がってきて、飲み物を注がれ注ぎながら歩き回っていると、偶々戸と戸の間に少し隙間が開いていて、お隣の様子が伺えました。よくみると若い学生のような方々が並んでいて、どうやら高専ロボコンに出場したチームらしいということで、思い切って戸を少し開けて挨拶しようとしたら、酔っていた私から見れば重苦しい反省会の雰囲気が漂ってきて、空気を読み、「ごめんなさい」と一言放って直ぐに戸を閉めました。いつも情報入手が早い後輩からお隣は旧詫間高専であると耳にして、これまでの成績や負けたときに他のキャンパスのチームよりも何倍も悔しがっていることに対して妙に納得、そして感心したのでした*2

 さて、前回からの続きです。

kosen-robocon.hatenablog.jp

広く多くの方に利用されるために

 データベースそのものを公開するよりも、最も基本的な、次の組み合わせをソートしたリストまたは表の方が誰でも扱いやすいのではないかと考えています。

  • 大会開催年/大会回数/大会テーマ名
  • キャンパス名/キャンパス略称
  • ロボット名
  • ロボット名の読み方
  • ロボット名の別表記

大会名とキャンパス名とロボット名の著作権のない組み合わせに、読み方と別表記を加えてもただの記録と事実であり、創作性がないため、著作権は発生しません。

 上記に加えて、現存しているか、静態保存か動態保存か、などの状態フラグもあってもよいかもしれません。全国大会のDBを充実させているzonoさんがそのDBをつくり始めたようですし、彼だけではなく何人かの方が必要なようです。可能であれば、画像なども持たせたいところですが、そうなってくると、創作性がでてしまうので、やはり上記までを基本として公開することに意味があると思います。

各高専の高専ロボコン出場マシン残存数纏めVer0.1 - Docs.com

データベースのライセンス

 著作権のないリストを出力するためのデータベース(システム)は、編集や表示のための創意工夫、そしてキャンパスコードなどを求めるためプログラムコードなどが入っているために、著作物であることは否定できなくなっています。また、著作物であるが故に「著作権者人格権」も発生しています。

 現状はクラウド上のスプレッドシート上で編集されているだけですが、いずれテーブル構造を継承するか改良して、別システムでも稼働できるようにしたいのです。根幹となるデータベースのER*3高専ロボコンに適した正規化などといった設計が生じるわけですが*4、設計だけでも著作権が発生してしまうのは避けられないことです。

 そこで、設計や実装はオープンまたはオープンソースにし、また協力者は賛辞が得られるように著作者の追加と継承ができるライセンスを採用したいと考えています。現在はまだ調査中・吟味中で、MITライセンスかCreative Commonsになるか、はたまた独自ライセンスになるかわかりませんが、使い易いライセンスにしようと思います。

 今日はここまで。

参考

公益社団法人著作権情報センター CRIC

*1:そのはずです

*2:つまり、そこまでやるか!と(^^;

*3:Entity-Relationship

*4:こういう設計って陳腐化しませんね。