長岡高専B Nagaoka-Fireworks(ナガオカファイヤワークス)
試合内容
初戦、2回戦第4試合でサレジオ高専Aチームの「SAGITTARIUS(サジタリウス)」と対戦し、開始21秒でVゴールを決めて勝利した。
準々決勝第4試合、産技高専荒川キャンパスのAチーム「荒鯊(アラハゼ)」と対戦した。どちらも同じく速攻一斉射出型であり、しかも射出位置も同じ。その二台が準々決勝で雌雄を決することになってしまった。最初の射出で外した方が負けるのを予想した者は多かったに違いない。荒川がスムースに射出位置にきたが、長岡は少しもたついて遅れた。荒川が先に自陣ポールに輪を放って3本に入れたのに対し、長岡はスタートゾーン側のポールを外してしまった。長岡の操縦者はそれに気づいておらず、メンバーの一人が気がつかせに駆け寄るまで次のポールの射出を続けていた。*1そうしている間に荒川にVゴールを決められてしまっていた。この間僅か19秒であった。個人が記録したトーナメント表では9対3としているものがあるが、9対2の間違いであろう。
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特徴
- 移動システム:四輪オムニホイール+四輪(?)補助輪*2二輪駆動+二輪補助輪
- 射出エネルギー源と格納方法1:ゴム
- 射出装置1:ゴム引張弾性利用カタパルト(パチンコ型)(自陣)x3
- 射出装置2:ゴム引張弾性利用カタパルト(パチンコ型)(中央)x3
- 射出装置3:ゴム引張弾性利用カタパルト(パチンコ型)(相手)x6
- 照準/測位システム:なし(目視)
- 通信システム:未確認
- コントローラー:自作
- 操縦者:1名
- 自律機能/自動機能:未確認
- 妨害装置:なし(ひょっとしたら相手陣ポール用射出装置がその代わりか?)
移動システム
四輪オムニホイールを採用していたが、四輪同時回転による特性を活かせていないようだった。射出位置に至るまでに態々ヨー回転していたからである。ヨー回転させずに平行移動させることはできなかったのであろうか?それができていれば、荒鯊とほぼ同時に射出動作に移れたのではないだろうか?
追記 2016/5/12
長岡高専の方のコメントより、四輪オムニホイールではなく所謂タイヤの二輪駆動と二輪補助輪を採用していたとのこと。態々ヨー回転をしていたので、変だなとは思っていた。
射出装置
自陣ポール用も中央ポール用も輪の長さを長くしてそれぞれ3つしか用意されていない。100発100中の自信があったのではないかと想像している。しかし、荒鯊に敗れたときの自陣ポールを外した輪は本来ポールに掛かるべき後端がポールの高さ以上に跳ね上がっていた。装填の仕方を誤ったのだろうか?
相手陣ポール用の射出装置として、3本のポールに対してそれぞれ2つの射出装置が用意されている。最初に放った輪を外した場合に装填に戻らずにそのまま射出するため、そして加点を目的に搭載されていると推測する。
どのポールへの射出装置も基本構造は、いわゆるスリング(パチンコ)で飛ばしている。21秒というVゴールを記録したことから、スリング型の射出装置のお手本と言ってよいだろう。また、相手の輪が自陣ポールに入ることを防ぐ、妨害装置(防御装置)を用意しなかったことから、速攻のVゴールで勝ち上がっていくことを決心して余計なことは考えない潔さを感じたが、荒鯊と同じ妨害装置をつけていたいたら試合結果は違っていたであろうか?